家を売るなら、できるだけ高く、そして早く売りたいと思うのが当然です。そのためには、買い手にとって魅力的な「高く売れる家」の条件を理解しておきましょう。本記事では、売却時にプラス評価されやすいポイントや、売れやすい家に共通する特徴についてご紹介します。これから売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

高く売れる家の特徴とは？買い手に選ばれやすい条件

家を高く売却するためには、買い手のニーズを押さえることが重要です。売れやすい家にはいくつかの共通した特徴があります。以下では、高く売れる家に見られる条件をご紹介します。

利便性の高いエリアにある

住宅の売却価格にもっとも大きな影響を与えるのが「立地のよさ」です。不動産の価値は建物よりも土地に大きく左右されるため、どこに家が建っているかが非常に重要です。

たとえば、最寄り駅から徒歩圏内にある物件や、通勤・通学に便利な立地は人気が高くなります。また、地盤が安定しているエリアや、近隣にスーパーや医療施設、公園などの生活利便施設が整っている地域も評価されやすいです。

築年数が浅く設備が新しい

築年数が浅い家は、建物の状態が良好である可能性が高く、買い手にとって魅力的です。一般的に、木造住宅であれば築20年以内、鉄筋コンクリート造のマンションであれば築25年以内が売れやすい目安とされています。

新しい住宅は、耐震性や断熱性などの性能が高く、修繕の必要が少ないため、購入後すぐに快適な生活が送れる点も評価されます。

人気の住宅地に所在する

伝統的に評価の高い住宅街にある家も、高く売れる傾向があります。地域ごとに「ここに住みたい」と思われるエリアがあり、そうした場所には自然と需要が集まります。

とくに、治安がよく、教育環境や住環境が整っている高級住宅地は、住所にこだわる層や一定のステータスを求める人々に支持されやすいです。

敷地や建物の広さがちょうどよい

売れやすい家には、無理のない広さがあります。広すぎる土地は価格が高くなりすぎるため、買い手が限られてしまいます。

一方で、狭すぎると居住性や使い勝手に不安を感じる人も多いでしょう。戸建て住宅の場合、35～55坪程度の敷地がバランスの取れた「ちょうどよい」広さとされています。

この範囲の土地であれば、住宅としての利便性を損なわず、建築コストや購入総額も抑えられるため、多くの買い手にとって現実的な選択肢になります。

日当たりや道路との接し方がよい

家の売却価格には、日照条件や道路との接道状況も大きく関係します。南向きの道路に面した物件は、日当たりがよく、明るい室内空間が確保できるため非常に人気があります。

また、前面道路の幅員が6～8m程度で交通量が少ない環境は、安全性や静けさの面で高く評価されます。道路と敷地の高低差が少なく、歩道とスムーズにつながっている土地も、排水や利便性の面で好まれます。

売れにくい家の特徴についても知っておこう

高く売れる家がある一方で、なかなか売れない家にも共通する特徴があります。ここでは代表的な要因をご紹介します。

相場を大きく超えた価格設定

物件の条件がよくても、価格が相場より大幅に高いと売却は難しくなります。不動産には地域や築年数に応じた一定の相場があるため、買い手はそれを基準に判断します。

そのため、実際の価値以上の価格を付けてしまうと、なかなか購入希望者が現れず、売却までに時間がかかる可能性があります。

形状や立地に難がある敷地

敷地に癖がある物件は、需要が限られるため売却しにくい傾向があります。たとえば、間口が極端に狭く奥に長い「旗竿地」や、傾斜がきつい土地、道路との高低差が大きい土地などは、建築や日常の使い勝手に制約が生じるため、敬遠されがちです。

また、道路に接していない土地や、極端に狭い敷地も建築の自由度が低く、買い手がつきにくくなります。

築年数が古く傷みが目立つ

築年数が古く、建物に老朽化や損傷が見られる物件も、売却が難しくなりやすいです。とくに木造戸建てで築20年を超えると、建物の資産価値が下がり、税制優遇も受けにくくなります。

また、外壁のひび割れや屋根の劣化、内部のカビや雨漏り跡など、目に見える損傷が多いと、リフォーム費用がかかることを想定して買い手が購入をためらうことがあります。

家をスムーズに売るために不動産会社選びの重要性を理解しよう

家をスムーズに、かつ適正な価格で売却するためには、信頼できる不動産会社を選ぶことが非常に重要です。不動産売却は専門的な知識や経験が求められるため、自己判断で進めるのは難しく、プロのサポートが欠かせません。

優良な不動産会社であれば、市場動向を踏まえた適切な価格査定や、物件の魅力を最大限に引き出す販売戦略を提案してくれます。また、売却活動の進行状況をこまめに報告してくれたり、買い手との交渉もていねいに行ってくれたりするため、安心して任せることができます。

まずは、複数の会社から査定を受け、実績や担当者の対応を比較したうえで、慎重に選ぶことが大切です。不動産会社選びを誤ると、売却までに時間がかかったり、相場よりも安く手放してしまうリスクもあるため、信頼できるパートナーを見つけることが、家をスムーズに売るための第一歩といえるでしょう。

まとめ

家を高く、そしてスムーズに売却するためには、まず「高く売れる家」の特徴をしっかり理解しておくことが重要です。立地のよさや築年数の新しさ、適切な面積や日当たりなど、買い手に選ばれやすい条件を整えることで、売却の成功率は大きく高まります。一方で、売れにくい家の特徴も把握しておくことで、売却を進めるうえでの課題やリスクに備えることができます。さらに、これらのポイントを踏まえたうえで、信頼できる不動産会社を選ぶことが、売却をスムーズに進めるうえで欠かせません。これらのポイントを押さえ、計画的に進めていくことが理想の売却につながります。

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